北野弘毅「とりあえずの置場」

北野弘毅

2014年08月19日 13:57

マガジンラックは新聞や雑誌の、取りあえずの置き場所です。

初心者は、もちろん、まず最終的な物の居場所を決めることに専念するべきですが、ワンステップアップしたら、物の一時的な居場所にも気を配りましょう。

外から帰ってきたら、着ていた洋服をそのままタンスにしまうのは、あまりいいことではありません。

汗や匂いが染み付いているから少し吊るしておいてあげたい。

そんな時、スムーズに吊るせる場所はありますか?。

ベットサイドに読みかけの本を預かってくれる場所はありますか?
ひとつひとつ、不自由をつぶしていくつもりでやりましょう。

収納を良くするには、住んでいる人間の行動パターンを観察することだということを肝に銘じましょう。

ただし、一時預かりはあくまでも一時預かりです。

ここが難しいところなのですが、度が過ぎれば一時預かりのはずが物のたまり場になりかねない危険性があるのです。

一度吊るした服がクロゼットに行かずそのまま、などということが起きます。

実は我が家の失敗例です。

鴨居ハンガーに服がずらり。

服に埃はかかるし、部屋は暗くなるしでどうしようもなく、とうとうそのハンガーは捨ててしまいました。

北野弘毅(インテリアコーディネーター)

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